日和住設の空調設備部のメンバーについてmichimichi編集部員が深掘り!
本日は後編。代表取締役社長の小林さんです。代替わりで今年社長に就任された小林さん。空調設備部の部長も兼任されているので、今回は社長としてではなく、空調設備部の部長としての立場でお話しいただきました。
空調設備部が担う業務の概要について教えてください。
住宅の空気の流れに関係するもの全般になります。具体的には冷房、暖房、換気ですね。エアコンや温水暖房、換気などの工事を主に手掛けています。
北海道の気候変動が年々著しくなってきましたよね。お客様の要望も多様化しているのでは?
そうですね。昔に比べて確実に増えています。その分、機器の性能も上がっていますし、住宅の断熱性能も良くなっています。でも、家の性能が良くなると必要な熱量が変わるんです。例えば、昔は一括で暖房を設置していれば良かったですが、今は「ここに置いた方が快適」とか「この機器が効率的」といった細かい設計が求められます。さらに、イニシャルコストとランニングコストのどちらを重視するかでご提案する内容が変わってきます。最終的に決めるのはお客様ですが、私としては常に最善のご提案がきるようにしたいので、日々の勉強が欠かせないです。
空調設備ならではの設計や施工の難しさはありますか?
空調は体感温度に直結するので、考慮すべき要素がたくさんあります。方角や位置、周辺環境によって必要な熱量が変わるので、細かい計算と経験に基づいた判断が必要です。他にも、札幌はもちろんですが、豪雪地帯では、は雪庇(せっぴ)の落下による室外機の破損を防ぐために、設置場所の工夫も必須です。ちなみに、立地にもよりますが札幌は家の東側に雪庇ができることが多いんですよ。
機器選定も重要とのことですが、どのように知識をアップデートしていますか?
メーカーの新商品発表会や展示会で情報収集をしたり、インターネットで調べたりしています。お客様からご要望があった製品を調べて学ぶこともありますね。現場で実際に使いながら覚えることも多いです。新しい機器は次々と出るので、勉強は一生終わりません(笑)
お客様へご提案する際に工夫していることはありますか?
お客様が家を建てるのは一生に一度と言っても過言ではないですよね。なので、こだわりが強い方も多いです。ただ、快適な住環境を整えるためには、お客様のこだわりに反することをご提案しなければならないこともあります。例えば、コールドドラフト(暖房器具で温められた空気が窓ガラスで冷やされて床面に下降するため、足元が冷える)を防ぐために窓下にパネルヒーターを設置することをお勧めしても、見た目を理由に断られることがあります。ですが、後々「あの時、言われた通りにすれば良かった」と後悔されるお客様も多いので、お客様の将来の暮らしまで見据えて、丁寧に説明するように心がけています。
長い目で見たときの快適さと安心をご提供しているのですね。最後に、小林さんが大切にしている価値観を教えてください。
どんな設備でもメンテナンスは欠かせません。そして、必ず寿命があります。だからこそ、「今だけ良ければいい」ではなく、何十年先のことまで考えた上でご提案をさせていただき、施工を実施しています。お客様が数年後に余計な出費で損をしないために、不必要なメンテナンスが発生しないように細かいところまで手を抜かずに対応しています。さらに、安全装置や快適性を高める工夫も可能な限りご提案します。 設備を設置した後の人生の方が長いからこそ、その後のことまで責任を持つ。それが、私の価値観であり当社にとって誇れる部分だと思っています。
michimichi編集部員A.Tによる編集後記
1年半くらい前に小林社長と初めてお会いした時の第一印象は「真面目な方だな」という感じで、実は今もその印象は変わっていません。これまで度々お打合せする機会がありましたが、A.Tや他スタッフのお話しに対して真剣に耳を傾けていただき、不明な点があればどんどん質問が飛んできます。そしてお打合せ後には「いや~勉強になった、楽しかった」と言っていただけることも。大抵そのようなことを言っていただけるお客様はいらっしゃいません。インタビュー中にも感じた、何に対しても好奇心と探求心を持って知識を吸収する姿勢。日常の中でも根付いているのだと気づきました。
代替わりで社長に就任したばかりとのことで、お忙しい日々が続いているそうですが、技術屋魂と誇りは健在。キラキラと輝かせたその目は、会社の未来を見据えていて情熱とやる気に満ち溢れていました!
取材:michimichi編集部員M.K
文 :michimichi編集部員A.T
企業情報
株式会社 日和住設
水・暖房・電気など総合設備を扱う住宅設備の施工工事会社。北海道・札幌を拠点に、幅広い領域での施工実績、顧客満足度を誇ります。創業45周年を迎えた今、これからも成長を続けるために新しい仲間を募集中!
企業サイトはこちらライター情報
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