
動画、空撮(ドローン)、3Dをメインに、グラフィックやWEB制作、作曲なども手掛ける株式会社KOO。
小樽を拠点にしながら、今では出張撮影で全国各地を飛び回っているスタッフも。
今回、記事として取り上げるのは、ちょうど出張から帰ってきたばかりで休む間もなく…お疲れのところだったかと思うのですが、快くニコニコとインタビューに応じてくださった高井さんです。
高校までは稚内で過ごし、大学進学で小樽へと移り住んできた高井さんは商業の勉強が中心の日々を送っていたそうです。
その後、就職活動では大手企業10社ほど受けたものの全滅してしまったとのことで。
(高井さんはあっけらかんと笑いながら就活失敗談をお話しされていましたw)
そんな時に、小さい頃に特撮が好きだったことを思い出し、偶然にも知り合いから声を掛けられて映像の世界に飛び込むことに。
そこから映像の撮影や制作の経験を積んで、2020年に株式会社KOOへ入社。
今では、各地域で撮影をしつつ動画、3Dと幅広く制作を手掛けるマルチプレイヤーの高井さん。
A.Tは、以前お仕事で高井さんにドローン撮影を依頼させていただいたことがあり、高井さんに不思議な魅力を感じて、この度インタビューのオファーをさせていただきました!


出張から戻られたばかりのところインタビューのお時間をいただきありがとうございます!
どちらに行っていたのですか?

まず三重に行きまして、その後は兵庫、山口、そして最後に高知というルートでした。ほぼジオパーク関連での撮影でしたね。

たくさんの地域を回るのは楽しそう…!(安直)羨ましい気持ちもありますが…それでも大変な部分もありますよね?

いやぁ、正直大変ですよ(笑)でも、面白いんですよね。ジオパーク関連のお仕事をさせていただくようになってからは、地形にすごく興味を持つようになって。今回も色々な地形を見ることができて楽しかったですよ。

地形…ですか!例えばどのような地形を見られたのですか?

今回で言うと兵庫県では「玄武洞」というジオサイトに行きましたが、ここは大昔に地磁気が逆転(地球の磁場のN極とS極が入れ替わる現象)した証拠が残っている場所なんですよ。あとは、山口県のカルスト台地。白い岩がポコポコ出ている地形で、まるで地面から生えているかのような景色でした。高知県の室戸岬は、海の底が隆起してできた場所で。時間があれば、撮影後にじっくり地形を観察することもあって、撮影以外のところでの楽しみもありますよ!

お仕事として色々な場所に出向いて、面白い地形や珍しい場所を見られるのは大きな魅力ですよね。他に、普段は行けない場所に入れたり、珍しいものを見ることができたりすることもありますか?

はい。例えば、博物館のお仕事ですと、普段展示されていない収蔵品を見たり撮影させていただいたりする機会もありますし、通常だと入ることができない工場などでも間近で「こういう機械を使っているんだ」とか「こういう作り方なんだ」とか…実際に目で見て知ることができる面白さがありますね。

それは貴重な経験ですね!色々な映像のお仕事に携わる中で、お客様先の業界の知識が増えていくというお話しもされていましたよね。

その通りです!映像を作っていると、自然とその分野に詳しくなるじゃないですか。少しずつ自分が見ている世界の解像度が高まっていくような感覚があって。特に、ジオパーク関連のお仕事なんかではそうですね。みんなと同じ景色を見ていても、僕は「あ、この場所はこういう地形になっているから、昔はこういうことがあったのかな」という思考回路になるとか…。


高井さんのお話しを聞いていると、探求心が深い方なんだなという印象を受けます。

色々なものに興味があるというか…昔から「これは何でなんだろう?」とか「どうなっているんだろう?」と疑問に思うとすぐに調べることが習慣になっているんですよね。プライベートで動物園に行くと、4~5時間くらい平気で滞在しています(笑)全部の展示を見て回って、説明文もしっかり読んで…。動物を観察しているときに「あれ?今の動きは何だろう?」と思ったらすぐスマホで調べます。そういう知的探求心を満たしたいという欲求は比較的強い方かもしれないですね。

まさに動画クリエイターには大事な素質ですよね!貴社の中でも、新しい技術をいち早く取り入れて活用しているところがあるとお伺いしました。

はい。新しい技術がどんどん出てきているので、情報をなるべく早く仕入れて活用していくようにしています。今となってはAIも色々な分野で使われ始めていますが、弊社も上手く使って生産性を上げていこうとしています。

新しい技術の進化は目まぐるしいですよね。ついて行くのが中々大変です…。 でも、進化に適応しながらお仕事を進めていくことは、これからさらに大事なスキルの一つになりそうですね。


これから貴社へ入社する方がいらっしゃる場合、高井さんはどのような方に来てほしいと思いますか?

とにかく知的好奇心旺盛な方が絶対に弊社に合っていると思います。弊社は本当に決まったことをしない会社なんです。仕事の内容も日々変わりますし、動画を作っているかと思ったらVRをやってみたり、3Dをやってみたり…という感じで、ルーティンワークのような部分は全くないです。新しい技術を積極的に取り入れていく雰囲気ですので、どのようなことにも興味がある方とか何にでもアンテナが高い方が合っていると思います。…本当に目まぐるしいです、ウチの会社は(笑)

まさに高井さんのような方ということですよね!ご自身が知的好奇心の塊みたいなところがありますしね(笑)それは、趣味にも表れていますよね?

はい、調味料にこだわるくらい料理が好きですし、他には無難なところで言うとカラオケとか読書とかも趣味ですが、最近はジオパークのお仕事の影響で地形も趣味になってきているので、見て回ることも好きです。あとは、動物園、科学館、博物館、水族館などの施設がとても好きですね。

確か3Dスキャンも趣味と伺ったような…?

そうですね。プライベートで撮影に行くことがありますよ。以前、稚内に帰省したときにも、有名な建造物などを3Dスキャンしに行きました。3~4時間くらいかけて一人で同じ場所をぐるぐる回りながら無我夢中で撮影し続けていました。通りがかりの方には変な目で見られましたけど(笑)

プライベートでもお仕事に繋がるような活動をされているのは、やはり探求心の表れなんでしょうね。素晴らしいです!…と、お話が少し脱線しましたね…!
もし貴社へ入社する場合は、貴社は手がけられている内容が幅広いですし、お客様の業界も様々だと思いますので、その都度学んでいかなければなりませんよね?

はい、その通りです。最近特に力を入れている3D関係のお仕事は、道内を見渡しても携わっている会社はそこまで多くないと思いますし、割とホットな分野ですよ。弊社の規模感で道外の色々なところに行けるのも魅力だと思います。とにかく結構変わった会社かなと思います(笑)刺激的で飽きはしませんw

知的好奇心や多趣味な高井さんの個性がそのまま社風になっているかのようですね!ありがとうございました!

僕、ペラペラと喋り過ぎましたけど大丈夫ですかね…?ありがとうございました!

michimichi編集部員A.Tによる編集後記
A.Tが高井さんと出会ったのは、2年前くらいのこと。A.Tのお客様から、空撮の映像を使用した動画を作りたいというご要望があり、その際にドローン操縦で撮影を担当してくださったのが高井さんでした。A.Tをはじめ、お客様先の従業員の皆さんはドローンを間近で見るのは初めて。興味津々で高井さんに次から次へと質問攻め…!それでも、一つ一つの質問に対して丁寧でわかりやすく教えてくださったのを鮮明に覚えています。もはやドローン講習会のような雰囲気でしたね(笑)そのようなことがあったので、高井さんは「教えるのが上手だな」「先生に向いていそうだな」とA.Tは勝手ながら思っていて、ついに今回のインタビューで聞いてみました。すると、教えるのが得意というわけではないそうで…。でも、物事の根本原理や仕組みについて探求する習慣があるから論理的に話すことができるのかもしれない、とのこと。他には、柔道を長く続けているので後輩に教える機会が多かった、ともお話ししていました。高井さんの底を知れない探求心が多方面で良い作用をもたらしていることを改めて知ることとなりました。A.Tも見習わなければ…!
取材・文:michimichi編集部員A.T
企業情報

株式会社KOO
音楽、映像、デザイン、ドローン&VRコンテンツの企画・制作会社。小樽市を拠点にプロのクリエイティブチームがメディアコンテンツを提供している。お客様のニーズに合わせて広告・宣伝・効率化支援、芸術的なアプローチまで、ご提案から納品までワンストップで対応。
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